「はやて」基本情報

車両について

「はやて」で主に使用される車両E2系は、少し詳しく言うとE2系1000番台と言います。
見た目は現在長野新幹線(北陸新幹線)や東北新幹線で活躍している主力車両のE2系と変わらない様に見えますが、実はいろいろ変えてあります。

まず、目に見えて違うのが塗色です。
真ん中の帯の色を、「深紅レッド」から「つつじピンク」という色に変えてあります。これは、東北の木々の花々をイメージした色という事です。
そして、2枚目の写真を見ていただければ分かりますが、側面にりんごをモチーフとしたシンボルマークをつけています。

ここからは細かい違いになってきますので皆さんついてきて下さいね。

まず、従来は8両編成だったものを10両編成化しています。これは、輸送力増強のためです。
今まで走ってたJR在来線の特急「はつかり」号は6両編成、これでも帰省ラッシュに代表される繁忙期には大混雑でした。特に自由席が。「はつかり」ユーザーの私としては、新幹線は何とか座れても「はつかり」はハナから無理とあきらめるといった感じでした。

そして、車内の照明は間接照明から直接照明に変え、明るさをアップ。また、ほとんどの「はやて」は「こまち」と分割併合を行うため、10号車側にその装置がついています。さらに、今回盛岡−八戸間にはデジタルATCという保安装置を採用しています。

一般の方にはムズカシイ話になりますが、通常のアナログのATCは制限速度情報などを線路上に流し、それを走行中の車両が拾って運転席上に表示し、再び線路上に戻してそれを運転司令室で拾い、運転士が信号を受け取ったことを確認する方式になっています。
デジタルATCも基本的には同じ仕組みではあるのですが、流す信号をデジタル化することにより、機器などが発生するノイズで信号が狂うなどの誤作動を防止し、また圧縮技術で多くの情報を流せる事から、これまでよりもきめ細かなブレーキ制御ができるようになり、最高速度めいっぱいまで出すことができるためスピードアップにも一役買うことになります。

当面の間、盛岡以南は通常のアナログATCのままなので、「はやて」にはデジタルATCと通常ATCの両方が搭載されているのです。
また、臨時列車として今後走る可能性のあるE4系や200系など、従来の東北新幹線車両にも一部デジタルATC装置は搭載されています。


難しい話はこの辺にして、さて実際に「はやて」に乗るとしたらどうなるのでしょうか。

「はやて」は、原則としてすべてが指定席となり、自由席は設けられていません。よって、基本的には自由席で気ままな時間には乗れないけれども、常に着席できるという安心感があります。
ただ、自由席がないことによる心配があるかと思います。
まず、盛岡以北の区間では常に指定席料金が加算されるということ。
ただし、盛岡以北には「特定特急券」という制度が新設され、これは自由席のような扱いで「指定席に空席があるときは座ることもできる」というもので従来の自由席料金で利用できますが、盛岡以南まで直通で乗りとおす場合は適用されないので、必ず指定席料金は必要となってしまいます。

また、帰省ラッシュなどの混雑時に「席が取れない限り(ほぼ永遠に)乗れないのでは?」という不安を感じる方がいらっしゃるかもしれません。
これに関しては、「立席特急券」を導入していますので、いつまでも乗れないということはありません。しかし、指定席が満席の時のみ発売され、もちろん「立席」であり乗車できるデッキの号車まで指定されるので、本当に混雑時の非常手段という形です。

いろいろ書きましたが、長距離になるため、全席指定で快適乗車できるという利点の方が大きいでしょう。

「はやて」では基本的に車内の検札はありません。あの車掌が回って切符を確認されることです。
そのカラクリは、東北新幹線の改札は全駅自動化されたため、そこを通った切符の情報が車掌の持つ携帯端末に送信される仕組みになっているのです。
そのため、車掌が車内でチェックするのは特定特急券で座っている人や席を移動した人、本当に何も持っていない人(入場券で乗ってしまったとか)だけとなります。
居眠りやおしゃべり、食事に興じているところを中断され、慌てて切符を探すということもなくなるので快適な旅を過ごすことができるでしょう。

そして、E2系1000番台はフルアクティブサスペンションを先頭車両に採用、揺れも少なくしてあります。
特に、以前の東北本線の沼宮内−八戸間はきついカーブも多かったためにかなり揺られていました。それが新幹線の新設軌道になりカーブが緩和され、さらにサスペンションの改良で揺れは非常に少なくなっています。

現在活用できる技術をすべてつぎ込んで作られた車両がE2系1000番台「はやて」号なわけです。
これに乗って旅に出ると、案外青森県も近いんだな、と思うかもしれませんね。


もちろん、全ての「はやて」が最新鋭のE2系1000番台で運用されるわけではありません。一部の「はやて」は、従来のE2系を若干改造した車両が使用されます。
これらにはデジタルATCの機器はもちろん搭載されていますが、フルアクティブサスペンションなどは搭載されていません。内装や外装は「はやて」仕様に変更はされています。
これら改造E2系と新造E2系1000番台との見分け方は車両番号を確認するのが一番ですが、改造型は窓が大型化されていないものが多く、そのため側面につけられているリンゴをモチーフとしたマークの位置が、ドアと窓の間にムリヤリ押し込んだような狭い場所に貼り付けられています。

今後、臨時列車などでE2系(新設・改造含む)以外のE4系(いわゆる二階建て車両)や200系が走る可能性もある、ということで、前述の通り一部のこれらの編成には盛岡以北を走れるようにデジタルATCが積まれていますが、現在のところ臨時列車などで走ったことはなく、八戸駅に二階建て車両がお目見えするのはしばらく先になりそうです。
(ちなみに、試験運転時にE4系が走ったことはあります。またE4系は8両固定編成と、「はやて」の10両編成と食い違うため、運用上難しいのかもしれません。)


整備新幹線の経緯
「はやて」の名称
八戸−盛岡の沿線
八戸以北と北海道新幹線
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