「八戸」という地名を小・中学校の社会科の教科書や地図帳で目にした事がある方も多いかもしれません。それは、『漁業の町』としての八戸の顔を見ていたことになります。
八戸は天然の良港にも恵まれ、古くから漁業が盛んでした。その後水揚量が増大していくにつれて設備も整い、現在では三つの魚市場があり、さらに水産加工関係の企業も多く立地しその工場や冷凍倉庫などが100以上も並ぶほどの成長を遂げています。
八戸港の水揚高は常に全国で五本の指に入るほどで、何度か日本一の実績も示しています。
その八戸港で主に揚げられる魚としては、まず近海のイカが代表的なものです。同じく多くの水揚げを誇るのはサバ・イワシ。最近では遠洋の海外操業も盛んで、冷凍イカや冷凍トロールなどが水揚げされ、全国に向けて出荷されています。
こうして漁業を中心として発展してきた八戸港も、昭和の高度成長期を中心として新しい顔を持つようになりました。それは、『工業都市』としての八戸の顔です。
大正時代に操業を開始した日の出セメント(現・八戸セメント)を皮切りに、昭和に入り日東化学、砂鉄精錬工場などが相次いで八戸の臨港地帯に進出し、昭和39年に国により新産業都市の指定を受け工業港なども整備され、石油基地や発電所なども有する東北でも屈指の工業都市となっています。
さらには八戸港は物流基地としての役割も果たすようになりました。1996年に国の輸入促進地域(FAZ)として北日本の港として初めて指定され、「八戸ポートアイランド」の建設・供用も開始されました。また、国際コンテナの定期航路も就航、東南アジア・韓国・北米地域とがダイレクトに結ばれ、貿易港として更なる発展が期待されており、現在は仙台地域に次ぐ東北第二位の港湾物流拠点となっています。
また現在は内陸型の工業立地が進められており、市内北部の前山地域を中心として「八戸ハイテクパーク」「八戸インテリジェントプラザ」などが開設され、高度技術産業の支援と振興が図られています。